北九州PCB廃棄物処理施設
北九州PCB廃棄物処理施設は、北九州市の受入表明を受け、北九州PCB廃棄物処理施設(第1期)が平成15年4月に全国初の事業として着工しました。その後、建設工事を進め、平成16年6月から11月までの6ヶ月間試運転を実施しました。廃棄物処理法に基づく北九州市の施設検査の結果、施設がすべて基準に適合していることが確認され、平成16年12月10日に北九州市長よりPCB廃棄物処分業の許可をいただき、12月18日よりPCB廃棄物の早期処理に向けて操業を開始しました。
北九州PCB廃棄物処理施設(第2期)についても、第1期処理施設と同様に建設工事、試運転、北九州市による検査を行い、平成21年6月に真空加熱分離設備及び液処理設備が、7月17日にプラズマ溶融分解設備がそれぞれ操業を開始しました。
処理事業を進めるにあたっては、北九州市と締結している環境保全協定を遵守するとともに、北九州市の受入条件で示されている安全の確保を確実なものにするため、引き続き北九州市や監視委員会へ報告をいたします。また、PCB処理事業検討委員会からも指導を得ながら、住民の皆さまに処理の安全性についてご安心いただけるような運営を行います。
処理対象事業エリア
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変圧器・コンデンサー 北九州事業エリア 処分期間:令和4年3月31日まで
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安定器及び汚染物等* 北九州・大阪・豊田事業エリア 処分期間:令和3年3月31日まで
処理対象物
処理対象 | 処理対象区域 | 処理対象区域以外に保管されている処理対象物 | 計画的処理完了期限※1 |
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トランス類・コンデンサ類等 | A地域 | C地域の車載トランスの一部、D地域のコンデンサの一部 | 平成31年3月 |
安定器等・汚染物 | A地域、B地域及びC地域 | - | 令和4年3月 |
(注)処理対象区域については、以下のとおり。
A地域:鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、
佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
B地域:滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県
C地域:岐阜県、静岡県、愛知県、三重県
D地域:埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県
※1 原則として計画的処理完了期限の一年前までに処分委託の義務あり。
- 北九州事業所の第一期施設(トラコン処理)は施設の解体撤去中