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PCB廃棄物一覧

高濃度PCB廃棄物と低濃度PCB廃棄物の確認方法

高濃度PCB廃棄物の場合

高濃度PCBかどうかは、電気工作物本体の銘板で製造者名・表示記号等を見る。

設置現場において電気工作物本体の銘板の記載内容を目視し、PCB内規の別表の「電気工作物の種類」「製造者名」「表示記号等」を照らして一致していれば、高濃度PCB含有電気工作物と判断する。
(注:既に銘板の写真や写しを保管している場合や、PCBの有無の確認記録等を適正に管理している場合にあっては、これらを確認することで、設置現場での目視での確認に代えることも考えられる。)
※ 高濃度のPCBを使用した電気機器は、下記一覧表に示されていない製造者、例えば一般社団法人日本電機工業会会員企業以外の製造者でも製造された可能性がありますので、使用絶縁油の種類が明らかでないものの取扱いに当っては、そのものの製造者にお問合わせ願います。

低濃度PCB廃棄物の場合

低濃度PCBかどうかは、絶縁油を採取し分析を行う。

変圧器のように絶縁油を採取できる構造の電気工作物については、採取した絶縁油を分析機関へ分析依頼し、PCB濃度が0.5mg/kg超であれば、低濃度PCB含有電気工作物と判断する。
(注:電力用コンデンサーのように封じ切りタイプの絶縁油を採取できない構造の電気工作物については、破壊しないと採油ができず、継続使用が不可能となる。)

安全上の注意事項

  • ① 確認作業を行う前に、電気主任技術者、電気管理技術者又は電気保安法人に相談を行い、停電を伴う年次点検等の際に確認作業が行えるようあらかじめ手順を決めておくこと。
  • ② 確認作業は、電気室やキュービクル等の中に高電圧で充電された危険な部分があり、感電死傷事故を起こす危険性があるため、必ず電気取扱者が行うこと。

銘板でわかる高濃度PCB含有電気工作物一覧

変圧器

電気工作物の種類 製造業者名 表示記号
変圧器
株式会社愛知電機工作所
  • 不燃性油変圧器, 変圧器不燃性油, 不燃油変圧器,
    冷却方式LNAN (1966年~1972年製に表記)
富士電機製造株式会社
  • 富士不燃性合成絶縁油入, 富士シンクロール油入,
    不燃性油入, カネクロール油入
株式会社日立製作所
  • J(型式番号中の「J」で表示)
北陸電機製造株式会社
  • 不燃性油入, 不燃性絶縁油入, カネクロール油入,
    富士シンクロール油入, 不燃性合成絶縁油入変圧器
株式会社明電舎
  • 型式中の1群に「A」の文字が含まれるもの
    [型式例]
    NITAX-MA
    (1群)-(2群)
    ※ (第2群のあるものとないものが存在する)
    NITAX, NIKAX, NIRSAX, NITSAX, NITA, NIRAX,
    NIRGAX, NIRSGAX, NORAX, NORSAXY, NOTAX,
    NORAXY, NIFA, NIFAX, NILAX
三菱電機株式会社
  • 不燃性油入
日新電機株式会社
  • 不燃油入, AF式
大阪変圧器株式会社
  • 不燃油入, 不燃油使用
株式会社高岳製作所
  • 不燃性油入
  • U(型式記号中に「U」が含まれるもの。ただし、「UM」の記載品は除く)
東光電気株式会社
  • 不燃性油入
東京芝浦電気株式会社
  • 不燃性絶縁油入
  • L(冷却方式が「L」で始まるもの)
  • S○○-□□□(型式中、ハイフンの前の群が「S」で始まるもの。
    ただしSIで始まるもの及び型式番号SH-5~20を除く)
  • ○○○-S□□(型式中、ハイフンの後の群が「S」で始まるもの。
    ただし、HCTR-S1~S21、HCR-S1~S21を除く)
中国電機製造株式会社
  • 不燃性油入
株式会社酉島電機製作所
  • 不燃性油入

コンデンサー

電気工作物の種類 製造業者名 表示記号
コンデンサ 株式会社日立製作所
  • J(型式番号中の「J」で表示)
  • TPB
日立コンデンサ株式会社
  • DF CAPACITOR, DF式コンデンサ
マルコン電子株式会社
二井蓄電器株式会社
東京電器株式会社
  • DFコンデンサ、シバノール入、不燃性油入、NON-INFLAMMABLE LIQUID
    のうちいずれかの表示があって、型式がCD~, D~, FCD~, FCDE~, KD~, MCD~, NCD~, NHD~, NLD~, PFCD~, SA~, SD~, SDAB~, SDB~, SDR~, SP~, SRT-AINR, SRTR~, SR-~, SSD~, TCD~, ~AD-~, ~AK~, ~AST-~, ~AS-~, ~AT-~, ~A-~, ~ED~, ~EDF~, ~EDS~, ~FCD~, ~SDS~, ~SDF~, で示されるもの
    ※ ~には英文字や数字が組み合わされます。
松下電器産業株式会社
  • AF式
三菱電機株式会社
  • 不燃性油入
  • KL-1, KL-2, KL-3, KUF, KAF, KBF, KEF, KUP, KAP, KBP, KEP, KTP, KAL, KGL
日本コンデンサ工業株式会社
株式会社関西二井製作所
  • DF式
  • SPF, TPF, TPA, TPB, TPE, SAD, SAT, HPP, SF, TCS, TCB, AIB, TES, TEB, SFAI, TPFI, TPEI
日新電機株式会社
  • AF式, AFP式, 不燃性油含浸, 三塩化ビフェニール含浸, 五塩化ビフェニール含浸
株式会社指月電機製作所
  • 不燃性油入, THK, LV-1, SAK, PPA, PL, DF, DF式,
    LOWVAC CAPACITOR
  • 型式が
    AK, AL, BK, BL, CK, CL, DK, DL, FK, FL, HFT, HTG, KK, KL, KTD, KTM, KTQ, KTT, KTU, P(ただし
    PF, PHF, PPM, PPK, POMPで始まるものは除く),
    RAK, RAS, RDF, RMO, RWO, RZO, SAK, SAS, STD, STM, STQ, STT, STU, THK, THS, ZA, ZH, ZJで始まるもの。
東京芝浦電気株式会社
  • 不燃性絶縁油入, シバノール
  • S○○-□□□(型式中、ハイフンの前の群が「S」で始まるもの)
  • PFCD, CD
中国電機製造株式会社
  • 不燃性油入

計器用変成器

電気工作物の種類 製造業者名 表示記号
計器用変成器
富士電機製造株式会社
  • 不燃性油入, 富士シンクロール油入,
    富士不燃性合成絶縁油入, PCB(ポリ塩化ビフェニル)使用
株式会社日立製作所 J (型式番号中の「J」で表示)
株式会社明電舎 型式中、1群に「A」の文字が含まれるもの
[型式例]
PAXE-□□
(1群)-(2群)
(第2群□□は数値)
PAX, PAXE, CNPAX, CAPX
三菱電機株式会社
  • FH, CSF, CF, THF, CNF, CLF, TA, HSF
日新電機株式会社
  • 不燃油入, AF式
  • A(型式記号が「A」で始まるもの)
株式会社高岳製作所
  • 1957年から1958年製造の計器用変圧器・接地型計器用変圧器,
    1958年から1959年製造の計器用変流器
東光電気株式会社
  • 不燃性油入
東京芝浦電気株式会社
  • 不燃性絶縁油入
  • ○○○-S□□(型式中、ハイフンの後の群が「S」で始まるもの)

リアクトル

電気工作物の種類 製造業者名 表示記号
リアクトル
富士電機製造株式会社
  • 不燃性油入, 富士不燃性合成絶縁油入, 富士シンクロール油入,
    PCB(ポリ塩化ビフェニル)使用
株式会社日立製作所 J (型式番号中の「J」で表示)
株式会社明電舎 型式中、1群に「A」の文字が含まれるもの
[型式例]
NITAX-MA
(1群)-(2群)
(第2群のあるものとないものが存在する)
NITAX, NIKAX, NIRSAX, NITSAX, NITA,
NIRAX, NIRGAX, NIRSGAX, NORAX, NORSAXY,
NOTAX, NORAXY, NIFA, NIFAX, NILAX
三菱電機株式会社
  • 不燃性油入
  • 1968年から1970年製造のものであって, 型式が, Z313655, Z313656, Z313657, Z313658, Z377819のもの
日本コンデンサ工業株式会社
  • SRD, SD
日新電機株式会社
  • 不燃油入, AF式
東京芝浦電気株式会社
  • 不燃性絶縁油入
  • ○○○-S□□(型式中、ハイフンの後の群が「S」で始まるもの)
株式会社酉島電機製作所
  • 不燃性油入

放電コイル

電気工作物の種類 製造業者名 表示記号
放電コイル
日新電機株式会社
  • 不燃油入, AF式
東京芝浦電気株式会社
  • 不燃性絶縁油入
  • ○○○-S□□(型式中、ハイフンの後の群が「S」で始まるもの)

ブッシング

電気工作物の種類 製造業者名 表示記号
ブッシング 東京芝浦電気株式会社 以下の条件を全て満たすもの
(ポリ塩化ビフェニール含有の固体絶縁物を使用)
  • 1966年から1972年製造のもの(一部1973年製造のものも含む)。
  • 壁貫通用もしくは変圧器用のもの。
  • コンサベータおよび油面計を付属していないもの。
  • 型式が次の文字で始まるもの。
    MKH, MKEH1, MKEH2, MW, MEW, MEWY,
    MHW, MHWY, MEHW, MEHW2, MEHWR
    製造年、型式番号はブッシング本体の銘板で確認すること。

参考

(一社)日本電機工業会

PCB安定器(コンデンサ)を使用した照明器具一覧

昭和32年1月から昭和47年8月までに製造された、次の器具に使用されています。

具体的には、安定器の種類によりPCBコンデンサが使われています。
安定器の種類等は、「銘板」で確認できます。

PCB使用器具のご確認方法

古い施設用の蛍光灯器具、水銀灯器具及び低圧ナトリウム灯器具がある場合。
内蔵されている安定器(または、照明器具)の銘板を確認してください。

※昭和47年9月でPCB使用安定器は製造を中止しましたが、製造中止後1~2年の間は判別のために、「NO PCB」または「PCBは使用していません」という記載を銘板に表示していた例もありました。

メーカー問い合わせ先一覧(2016年8月現在)

会社名 問合せ先 電話番号
1 伊東電機(株) 品質保証部 0295-56-2101
2 岩崎電気(株) CSセンター 048-554-1124
3 (株)梅電社(スタ ー) 大阪 06-6333-0004
東京 03-3944-1651
4 NECライティング(株) 【旧:新日本電気】 お客様相談室 0120-52-3205
5 オーデリック(株) 【旧:オーヤマ照明/旧:大山電機工業】 カスタマーサービス 03-3332-1123
6 (株)共進電機製作所 06-6309-2151
7 コイズミ照明(株) 品質保証部 06-6975-7165
8 コイト電工(株)【旧:小糸工業】 営業統括部
光電システム事業推進グループ
045-826-6820
9 星和電機(株) 品質保証部 0774-55-9318
10 大光電機(株) 品質保証部 CSセンター 072-962-8437
11 ダイへン電設機器(株)ヘルメス機器工場 【旧:ヘルメス電機】
※ (ヘルメス電機、ダイヘンヘルメス事業部が製造した安定器とネオントランスに関してのみ対応)
四変テック(株)
電子機器事業部
営業部/品質管理部
0877-33-2323
12 DNライティング株式会社 総務部 0463-22-1946
13 (株)東光高岳【旧:東光電気】 電力プラント事業本部 03-6371-4468
14 東芝ライテック(株)【旧:東京芝浦電気、旧:和光電気】 東芝ライテック照明ご相談センター 0120-66-1048
15 (株)GSユアサ【旧:日本電池】 お客様相談室 0120-43-1211
16 パナソニック(株)【旧:松下電器産業、旧:松下電工】 パナソニック(株)
お客様相談センター
0120-878-365
17 パナソニック(株)【旧:三洋電機】 パナソニック(株)
お客様相談センター
0120-878-365
18 (株)光電器製作所 06-6962-2681
19 日立アプライアンス(株)
【旧:日立照明/日立製作所の銘板もあります】
北日本営業所 022-266-1321
関東 050-3154-3981
中部 052-251-4075
関西 050-3181-8227
中四国 082-240-6162
九州 092-552-6511
20 藤井電機工業(株) 技術部(PCB問合せ先) 050-3802-3026
営業担当 072-227-8125
21 扶桑電機工業(株) 照明部 03-3474-1200
22 (株)MARUWA SHOMEI 本社 03-5484-6051
23 三菱電機照明(株)【旧:三菱電機】 品質保証部サービス課 0467-41-2773
24 山田照明(株) カスタマーセンター 03-3253-4810
25 (株)リード 048-529-2731

現在事業を行っていない会社、社名・機構変更があった会社

No. 会社名 備考
現在事業を行っていない会社
1 アイデン
2 岩見照明器具
3 キングストン
4 蛍新電気
5 蛍明社
6 サングロウ
7 昭電社 対象期間外:「ウエストン」(昭和52年8月1日~61年9月14日)
終了時は、昭電社(昭和61年9月15日~廃業まで)
8 盛電社
9 千代田電気産業
10 千代電機産業
11 山下電機製作所
12 丸善電機 アグレッド(AGLED)廃業につき問い合わせ先はありません
13 和光電材
社名・機構変更及び合併等があり 問合せ先情報がある会社
1 NEC NECライティング
2 大山電機工業 オーデリック(オーヤマ照明PCB使用期間外)
3 金門電気 MARUWA SHOMEI
4 小糸工業 コイト電工
5 新日本電気 NECライティング(日本電気シルバニア、NECシルバニア、日本電気ホームエレクトロニクス、NECホームエレクトロニクスは、PCB使用期間外)
6 大日本塗料(株)・大亜蛍光工業(株) DNライティング
7 東京芝浦電気 東芝ライテック(東芝電材は、PCB使用期間外)
8 東光電気 東光高岳
9 日本電池 GSユアサ
10 日立照明 日立アプライアンス
11 日立製作所
12 ヘルメス電機 四変テック(ダイヘン電設機器はPCB使用期間外)
13 松下電器産業 パナソニック(パナソニック電工はPCB使用期間外)
14 松下電工
15 三洋電機
16 三菱電機 三菱電機照明
17 ミツヨシ電器製作所 青垣コイズミ照明
18 和光電気 東芝ライテック(事業承継)

参考

(一社)日本照明工業会

低濃度PCB廃棄物の区分

低濃度PCB廃棄物
Ⅰ 微量PCB汚染廃電気機器等 ⅠⅠ 低濃度PCB含有廃棄物
①低濃度PCB廃油 イ 微量PCB汚染絶縁油
(電気機器又は OF ケーブルに使用された絶縁油であって微量のPCBに汚染されたもの)
ロ 低濃度PCB含有廃油
(PCB濃度が5,000mg/kg以下の廃油等)
(主として液状物)
②低濃度PCB汚染物 イ 微量PCB汚染物
(微量PCB汚染絶縁油によって汚染されたもの)
ロ 低濃度PCB含有汚染物
  • PCB濃度が5,000mg/kg以下の汚泥、紙くず、木くず、繊維くず、廃プラスチック類
  • 金属くず、陶磁器くず、コンクリート破片等の不要物(金属くず等)に付着したもののPCB濃度が5,000mg/kg以下のもの
    (主として固形物)
③低濃度PCB処理物 イ 微量PCB処理物
(①イ、②イを処分するために処理したもの)
ロ 低濃度PCB含有処理物
(PCB廃棄物を処分するために処理したものであって、PCB濃度が5,000mg/kg以下のもの
(金属くず等は付着物の PCB濃度をいう。))

低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(試料溶液作製までの分析手順書)

1. 紙くず、木くず、繊維くず、廃プラスチック類(合成樹脂くず、合成ゴムくず等)(含有量試験)

(1)試薬(PCBの分析に妨害を生じないものに限る。)

ア.ヘキサン イ.アセトン ウ.硫酸ナトリウム(無水)
エ.ガラス繊維

(2)器具及び装置(試薬とともに空試験を行い、PCBの分析に影響を及ぼす妨害成分を含まないことが確認されたものに限る。

ア.フラスコ イ.超音波洗浄器 ウ.振とう機
エ.濃縮器(ロータリーエバポレーター又はクデルナダニッシュ濃縮器) オ.漏斗 カ.分液漏斗
キ.ピペット ク.メスフラスコ

(3)試料操作

ア. 試料の採取

  • ① 試料をJIS K0060に準じてサンプリングを行い、代表性を確保したうえで100g程度を採取する。
  • ② 採取した試料は、木については2mm以下のサイズに、その他の試料については、2~10mmのサイズに粉砕又は細断し、よく混合した後、5~10g程度を分取し、これらを秤量して試験試料とする。
イ. 抽出

  • ① フラスコにア②で得られた試験試料を入れ、さらに試料量の10倍容程度(50~100 mL程度)のヘキサンを加え、超音波洗浄器等を用いて15分程度抽出する。
  • ② ガラス繊維を敷いた漏斗でろ過し、ろ液を別のフラスコに入れる。注1)
  • ③ 漏斗に残った固形試料はフラスコに戻し、①②の操作を行い、合計2回以上抽出を行う。注2)
  • ④ フラスコ内容物を適量のヘキサンで3回洗い、洗浄液をろ過して、③の操作で得られたろ液と混ぜ、ガラス繊維を敷いた上に硫酸ナトリウム(無水)を充填した漏斗を用いて脱水した後、ろ液を濃縮器で濃縮し、100mLに定容したものを試料溶液とする。
  • 注1)試料の比重が小さく、ヘキサンに浮いてしまう場合には、ステンレス製メッシュ等を押さえ蓋として用い、試料がヘキサンに浸るようにして超音波抽出を行う。若しくは超音波抽出を振とう抽出に変更する。
  • 注2)試験試料に水が多く含まれる場合は、アのヘキサンによる1回目の抽出操作の前にアセトンによる抽出を行う。その後、ヘキサンでイ①~③の操作を行う。アセトンのろ液は、ヘキサンのろ液とは別に分液漏斗に入れ、アセトンの10倍容の水及びアセトンと等量のヘキサンを加え、液‐液振とう抽出して、得られたヘキサン層をヘキサンのろ液と併せる。この液‐液振とう抽出をさらに1回実施し、得られたヘキサン層をヘキサンのろ液と併せる。
ウ. 前処理及び測定

イ④の操作で得られた試料溶液について、以下のⅠ又はⅡに記載された方法によって、前処理及び測定を行う。具体的な操作方法については、各方法に定めるところによる。

Ⅰ「絶縁油中の微量 PCB に関する簡易測定法マニュアル(第3版)」(平成23年5月環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課)2 絶縁油中のPCB簡易定量法
II「特別管理一般廃棄物及び特別管理産業廃棄物に係る基準の検定方法」(平成4年厚生省告示第192号)別表第三の第三(部材採取試験法)

※Ⅰのうち主な簡易定量法の分析方法を適用するための手順書を「低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(第2版)」第3章に示す。なお、試料中のPCB濃度が高い場合には、希釈のみでも測定可能である。その場合の手順等を「低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(第2版)」第3章の各測定法中に「精製が不要な場合」として示す。

(4)判定

(3)で求めた汚染物のPCB含有量が5,000mg/kg以下であること。
なお、定量下限を50mg/kg以下とする。

備考

この試験方法における用語、試薬、器具及び装置その他の事項でこの試験方法に定めがないものについては、上記(3)ウのI又はIIに定めるところによる。

2.廃活性炭(含有量試験)

(1)試薬(PCBの分析に妨害を生じないものに限る。)

ア.トルエン イ.アセトン ウ.ヘキサン
エ.硫酸ナトリウム(無水) オ.ガラス繊維 カ.円筒ろ紙

(2)器具及び装置(試薬とともに空試験を行い、PCBの分析に影響を及ぼす妨害成分を含まないことが確認されたものに限る。

ア.ソックスレー抽出器 イ.振とう器 ウ.濃縮器(ロータリーエバポレーター又はクデルナダニッシュ濃縮器)
エ.漏斗 オ.分液漏斗 カ.ピペット
キ.メスフラスコ

(3)試験操作

ア. 試料の採取

  • ① 試料をJISK0060に準じてサンプリングを行い、代表性を確保したうえで100g程度を採取する。
  • ② 採取した試料をよく混合した後10g程度を分取し、これらを秤量して試験試料とする。
イ. 抽出

  • ① ア②で得られた試験試料を円筒ろ紙に入れ、トルエンで16時間以上ソックスレー抽出を行う。注1)
  • ② ①の操作で得られた抽出液を、ガラス繊維を敷いた上に硫酸ナトリウム(無水)を充填した漏斗を用いて脱水する。注2)
  • ③ トルエン抽出液を濃縮後、ヘキサンに溶媒置換する。その後100mLに定容したものを試料溶液とする。注3)
  • 注1)試験試料が水を多く含む場合には、トルエンでのソックレー抽出の前にアセトンを用いて3時間程度ソックスレー抽出を行う。アセトン抽出液は、適当量に濃縮後、分液漏斗に移し、濃縮液量の10倍容程度の水及び濃縮液量と同等量のヘキサンを加え、液‐液振とう抽出して、ヘキサン層と水層を分ける。この水層について、液‐液振とう抽出をさらに1回実施し、得られたヘキサン層を併せる。
  • 注2)試験試料が水を多く含む場合には、注1)で得られたヘキサン層を同様の方法で脱水する。
  • 注3)試験試料が水を多く含む場合には、注2)で得られた脱水後のヘキサン層をトルエン抽出液と併せて濃縮し、その後にヘキサンに溶媒置換する。
ウ. 前処理及び測定

イ③の操作で得られた試料溶液について、以下のⅠ又はⅡに記載された方法によって、前処理及び測定を行う。具体的な操作方法については、各方法に定めるところによる。

Ⅰ「絶縁油中の微量 PCB に関する簡易測定法マニュアル(第3版)」(平成23年5月環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課)2 絶縁油中のPCB簡易定量法
II「特別管理一般廃棄物及び特別管理産業廃棄物に係る基準の検定方法」(平成4年厚生省告示第192号)別表第三の第三(部材採取試験法)

※Ⅰのうち主な簡易定量法の分析方法を適用するための手順書を「低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(第2版)」第3章に示す。なお、試料中のPCB濃度が高い場合には、希釈のみでも測定可能である。その場合の手順等を「低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(第2版)」第3章の各測定法中に「精製が不要な場合」として示す。

(4)判定

(3)で求めた試料のPCB含有量が5,000mg/kg以下であること。
なお、定量下限値を50mg/kg以下とする。

備考

この試験方法における用語、試薬、器具及び装置その他の事項でこの試験方法に定めがないものについては、上記(3)ウのI又はIIに定めるところによる。

3.汚泥(含有量試験)

(1)試薬(PCBの分析に妨害を生じないものに限る。)

ア.ヘキサン イ.アセトン ウ.トルエン
エ.水酸化カリウム-エタノール溶液 オ.メタノール カ.硫酸ナトリウム(無水)
キ.ガラス繊維

(2)器具及び装置(試薬とともに空試験を行い、PCBの分析に影響を及ぼす妨害成分を含まないことが確認されたものに限る。

ア.ソックスレー抽出器 イ.濃縮器(ロータリーエバポレーター又はクデルナダニッシュ濃縮器) ウ.還流冷却器
エ.漏斗 オ.分液漏斗 カ.ピペット
キ.共栓付フラスコ ク.メスフラスコ

(3)試験操作

ア. 試料の採取

  • ① 試料をJISK0060に準じてサンプリングを行い、代表性を確保したうえで100g程度を採取する。
  • ② 採取した試料をよく混合した後5~10g程度を分取し、これらを秤量して試験試料とする。
イ. 抽出

  • ① 底質調査方法(平成24年8月環境省水・大気環境局)又はモニタリング調査マニュアル(平成17年3月環境省環境保健部環境安全課)に記載されている手法に準拠して抽出する。
     なお、水分を多く含んだ試料では、上記2資料に記載されている水酸化カリウム-エタノール溶液を用いた抽出方法によることが望ましい。またソックスレー抽出を行う場合には、「ダイオキシン類に係る底質調査測定マニュアル」(平成21年3月環境省水・大気環境局水環境課)のp.15-16注(14)の方法を用いて抽出することもできる。
  • ② いずれの抽出方法を用いた場合においても、得られた抽出液は、ガラス繊維を敷いた上に硫酸ナトリウム(無水)を充填した漏斗を用いて脱水した後、ろ液を濃縮器で濃縮し100mLに定容したものを試料溶液とする。
ウ. 前処理及び測定

イ②の操作で得られた試料溶液について、以下のⅠ又はⅡに記載された方法によって、前処理及び測定を行う。具体的な操作方法については、各方法に定めるところによる。

Ⅰ「絶縁油中の微量 PCB に関する簡易測定法マニュアル(第3版)」(平成23年5月環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課)2 絶縁油中のPCB簡易定量法
II「特別管理一般廃棄物及び特別管理産業廃棄物に係る基準の検定方法」(平成4年厚生省告示第192号)別表第三の第三(部材採取試験法)

※Ⅰのうち主な簡易定量法の分析方法を適用するための手順書を「低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(第2版)」第3章に示す。なお、試料中のPCB濃度が高い場合には、希釈のみでも測定可能である。その場合の手順等を「低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(第2版)」第3章の各測定法中に「精製が不要な場合」として示す。

(4)判定

(3)で求めた汚染物のPCB含有量が5,000mg/kg以下であること。
なお、定量下限を50mg/kg以下とする。

備考

この試験方法における用語、試薬、器具及び装置その他の事項でこの試験方法に定めがないものについては、上記(3)ウのI又はIIに定めるところによる。

4.廃プラスチック類(表面拭き取り試験)

(1)試薬(PCBの分析に妨害を生じないものに限る。)

ア.ヘキサン イ.硫酸ナトリウム(無水) ウ.脱脂綿
エ.ガラス繊維

(2)器具及び装置(試薬とともに空試験を行い、PCBの分析に影響を及ぼす妨害成分を含まないことが確認されたものに限る。

ア.超音波洗浄器 イ.濃縮器(ロータリーエバポレーター又はクデルナダニッシュ濃縮器) ウ.漏斗
エ.ビーカー オ.フラスコ カ.ピンセット
キ.ピペット ク.メスフラスコ

(3)試験操作

ア. 試料の採取

  • ヘキサンを染み込ませた脱脂綿等により、廃プラスチックの表面の2ヶ所以上から合計100cm2以上を拭き取る。
イ. 抽出

  • ① ビーカーにアで得られた脱脂綿等を入れ、さらにヘキサンを脱脂綿等の10倍容程度加え、超音波洗浄器を用いて10分~15分抽出する。
  • ② ガラス繊維を敷いた漏斗でろ過し、ろ液を別のフラスコに入れる。
  • ③ 漏斗に残った固形試料はビーカーに戻し、①②の操作をさらに1回行い、得られたろ液を②の操作で得られたろ液と混ぜる。
  • ④ ビーカーの内容物を適量のヘキサンで3回洗い、洗浄液をろ過して、③の操作で得られたろ液と混ぜる。
  • ⑤ ガラス繊維を敷いた上に硫酸ナトリウム(無水)を充填した漏斗を用いて、④の操作で得られた抽出液を脱水後、濃縮器で20mL以下注1)に濃縮する。
  • ⑥ ⑤の操作で得られた試料をメスフラスコに移し入れて20mLに定容 注1)し、試料溶液とする。
  • 注1)20mL以下への濃縮及び20mLへの定容は、定量下限値50mg/kgを考慮したものである。よって、明らかにPCB濃度が高い試料の場合の定容量は100mLで十分である。また、第3章にある分析法の選択によっても100mLで十分な場合がある。
ウ. 前処理及び測定

イ⑥の操作で得られた試料溶液について、以下のⅠ又はⅡに記載された方法によって、前処理及び測定を行う。具体的な操作方法については、各方法に定めるところによる。

Ⅰ「絶縁油中の微量 PCB に関する簡易測定法マニュアル(第3版)」(平成23年5月環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課)2 絶縁油中のPCB簡易定量法
II「特別管理一般廃棄物及び特別管理産業廃棄物に係る基準の検定方法」(平成4年厚生省告示第192号)別表第三の第三(部材採取試験法)

※Ⅰのうち主な簡易定量法の分析方法を適用するための手順書を「低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(第2版)」第3章に示す。なお、試料中のPCB濃度が高い場合には、希釈のみでも測定可能である。その場合の手順等を「低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(第2版)」第3章の各測定法中に「精製が不要な場合」として示す。

(4)判定

(3)で求めた廃プラスチックへのPCBの付着量が1mg/100cm2以下であること。1mg/100cm2を超える場合は、廃プラスチックの含有量測定法に従って再度分析すること。
なお、定量下限値を0.01mg/100cm2以下とする。

備考

この試験方法における用語、試薬、器具及び装置その他の事項でこの試験方法に定めがないものについては、上記(3)ウのI又はIIに定めるところによる。
なお、この表面拭き取り試験は、所定の面積の平滑面がない試料には適用できない。

5.金属くず(表面拭き取り試験)

(1)試薬(PCBの分析に妨害を生じないものに限る。)

ア.ヘキサン イ.硫酸ナトリウム(無水) ウ.脱脂綿
エ.ガラス繊維

(2)器具及び装置(試薬とともに空試験を行い、PCBの分析に影響を及ぼす妨害成分を含まないことが確認されたものに限る。

ア.超音波洗浄器 イ.濃縮器(ロータリーエバポレーター又はクデルナダニッシュ濃縮器) ウ.ビーカー
エ.漏斗 オ.フラスコ カ.ピンセット
キ.ピペット ク.メスフラスコ

(3)試験操作

ア. 試料の採取

  • ヘキサンを染み込ませた脱脂綿等により、金属の表面の2ヶ所以上から合計100cm2以上を拭き取る。
イ. 抽出

  • ① ビーカーにアで得られた脱脂綿等を入れ、更にヘキサンを脱脂綿等の10倍容程度加え、超音波洗浄器を用いて10分~15分抽出する。
  • ② ガラス繊維を敷いた漏斗でろ過し、ろ液を別のフラスコに入れる。
  • ③ 漏斗に残った固形試料はビーカーに戻し、①から②の操作をさらに1回行い、得られたろ液を②の操作で得られたろ液と混ぜる。
  • ④ ビーカーの内容物を適量のヘキサンで3回洗い、洗浄液をろ過して、③の操作で得られたろ液と混ぜる。
  • ⑤ ガラス繊維を敷いた上に硫酸ナトリウム(無水)を充填した漏斗を用いて、④の操作で得られた抽出液を脱水後、濃縮器で20mL以下注1)に濃縮する。
  • ⑥ ⑤の操作で得られた試料をメスフラスコに移し入れて20mLに定容注1)し、試料溶液とする。
  • 注1)20mL以下への濃縮及び20mLへの定容は、定量下限値50mg/kgを考慮したものである。よって、明らかにPCB濃度が高い試料の場合の定容量は100mLで十分である。また、第3章にある分析法の選択によっても100mLで十分な場合がある。
ウ. 前処理及び測定

イ⑥の操作で得られた試料溶液について、以下のⅠ又はⅡに記載された方法によって、前処理及び測定を行う。具体的な操作方法については、各方法に定めるところによる。

Ⅰ「絶縁油中の微量 PCB に関する簡易測定法マニュアル(第3版)」(平成23年5月環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課)2 絶縁油中のPCB簡易定量法
II「特別管理一般廃棄物及び特別管理産業廃棄物に係る基準の検定方法」(平成4年厚生省告示第192号)別表第三の第三(部材採取試験法)

※Ⅰのうち主な簡易定量法の分析方法を適用するための手順書を「低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(第2版)」第3章に示す。なお、試料中のPCB濃度が高い場合には、希釈のみでも測定可能である。その場合の手順等を「低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(第2版)」第3章の各測定法中に「精製が不要な場合」として示す。

(4)判定

(3)で求めた金属くずへのPCBの付着量が1mg/100cm2以下であること。
なお、定量下限値を0.01mg/100cm2とする。

備考

この試験方法における用語、試薬、器具及び装置その他の事項でこの試験方法に定めがないものについては、上記(3)ウのI又はIIに定めるところによる。
なお、この表面拭取り試験は、所定の面積の平滑面がない試料には適用できない。

6.金属くず(表面抽出試験)

(1)試薬(PCBの分析に妨害を生じないものに限る。)

ア.ヘキサン イ.硫酸ナトリウム(無水) ウ.ガラス繊維

(2)器具及び装置(試薬とともに空試験を行い、PCBの分析に影響を及ぼす妨害成分を含まないことが確認されたものに限る。

ア.超音波洗浄器 イ.濃縮器(ロータリーエバポレーター又はクデルナダニッシュ濃縮器) ウ.ビーカー
エ.漏斗 オ.フラスコ カ.ピペット
キ.メスフラスコ ク.蒸発容器

(3)試験操作

ア. 試料の採取

  • ① 試料をJISK0060に準じてサンプリングし、1kg程度を採取する。
  • ② 採取した試料を適宜細断し、代表性を確保したうえで50g程度を秤量し、試験試料とする。
イ. 抽出

  • ① ビーカーにア②で得られた試験試料を入れ、更にヘキサンを試験試料の10倍容(100mL程度)加え、超音波洗浄器を用いて10分~15分抽出する。
  • ② ガラス繊維を敷いた漏斗でろ過し、ろ液を別のフラスコに入れる。
  • ③ 漏斗に残った固形試料はビーカーに戻し、①から②の操作をさらに1回行い、得られたろ液を②の操作で得られたろ液と混ぜる。
  • ④ ビーカーの内容物を適量のヘキサンで3回洗い、洗浄液をろ過して③の操作で得られたろ液と混ぜる。
  • ⑤ ガラス繊維を敷いた上に硫酸ナトリウム(無水)を充填した漏斗を用いて、④の操作で得られた抽出液を脱水後、濃縮器で20mL以下 注1)に濃縮する。
  • ⑥ ⑤の操作で得られた試料をメスフラスコに移し入れて20mLに定容 注1)し、試料溶液とする。
  • 注1)20mL以下への濃縮及び20mLへの定容は、定量下限値50mg/kgを考慮したものである。よって、明らかにPCB濃度が高い試料の場合の定容量は100mLで十分である。また、第3章にある分析法の選択によっても100mLで十分な場合がある。
ウ. 前処理及び測定

イ⑥の操作で得られた試料溶液を十分に均一化した後PCB測定用に分取する。注2)分取した溶液からさらに測定に供する量を正確に分取し、以下のI又はIIに記載された方法によって、前処理及び測定を行う。具体的な操作方法については、各方法に定めるところによる。試料溶液の残りは、エの付着物量(油分)の測定 注3)に供する。

Ⅰ「絶縁油中の微量 PCB に関する簡易測定法マニュアル(第3版)」(平成23年5月環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課)2 絶縁油中のPCB簡易定量法
II「特別管理一般廃棄物及び特別管理産業廃棄物に係る基準の検定方法」(平成4年厚生省告示第192号)別表第三の第三(部材採取試験法)

測定で得られたPCB量を、エで求める付着物量当たりの濃度(mg/kg)に換算する。

※Ⅰのうち主な簡易定量法の分析方法を適用するための手順書を「低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(第2版)」第3章に示す。なお、試料中のPCB濃度が高い場合には、希釈のみでも測定可能である。その場合の手順等を「低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(第2版)」第3章の各測定法中に「精製が不要な場合」として示す。

  • 注2)再測定ができる量を確保して分取するべきである。
  • 注3)PCB濃度が高い場合には、作業環境や周囲の汚染等、作業上の注意を要する。
    付着物量の測定より前にPCB濃度を測定することが望ましい。
エ.付着物量(油分)の測定

  • ① ウの操作に供しない残りの溶液の量を測定し、蒸発容器に入れる。
  • ② 水質汚濁に係る環境基準について(環境庁告示第59号)付表13(n-ヘキサン抽出物質の測定方法)に準拠して付着物量を測定する。
  • ③ 別に、ヘキサンについて全操作にわたり空試験を行い、次式によって試料の付着物量を算出する。
    ={ 試験前後の蒸発容器の質量の差(mg)- 空試験前後の蒸発容器の質量の差(mg)}
  • ④ ③の結果から、付着物量当たりのPCB濃度を算出する。注4)
  • 注4)PCBの定量下限値50mg/kgを満たすために、付着物量として100mg程度を確保することが望ましいが、油分の少ない試料では、それが困難な場合が考えられる。
    付着物量の定量下限値は付表13によれば2mgであるが、そのような場合は、PCB測定用の溶液を濃縮する等して、PCBの定量下限値50mg/kgを確保するように努める。

(4)判定

(3)で求めた金属くずの付着物量当たりのPCBの付着量が5,000mg/kg以下であること。
なお、定量下限値を50mg/kg以下とする。

備考

この試験方法における用語、試薬、器具及び装置その他の事項でこの試験方法に定めがないものについては、(3)ウのI又はII、水質汚濁に係る環境基準について(環境庁告示第59号)付表13(n-ヘキサン抽出物質の測定方法)に定めるところによる。

7.コンクリートくず(表面抽出試験)

(1)試薬(PCBの分析に妨害を生じないものに限る。)

ア.ヘキサン イ.硫酸ナトリウム(無水) ウ.ガラス繊維

(2)器具及び装置(試薬とともに空試験を行い、PCBの分析に影響を及ぼす妨害成分を含まないことが確認されたものに限る。

ア.超音波洗浄器 イ.濃縮器(ロータリーエバポレーター又はクデルナダニッシュ濃縮器) ウ.ビーカー
エ.漏斗 オ.フラスコ カ.ピペット
キ.メスフラスコ ク.蒸発容器

(3)試験操作

ア. 試料の採取

  • ① 試料をJISK0060に準じてサンプリングし、1kg程度を採取する。
  • ② 採取した試料を粗粉砕し、代表性を確保したうえで、5mm以下に篩ったもの20g程度を秤量し、試験試料とする。
イ. 抽出

  • ① ビーカーにア②で得られた試験試料を入れ、更にヘキサンを試験試料の10倍容(100mL程度)加え、超音波洗浄器等を用いて10分~15分抽出する。
  • ② ガラス繊維を敷いた漏斗でろ過し、ろ液を別のフラスコに入れる。
  • ③ 漏斗に残った固形試料はビーカーに戻し、①から②の操作を、さらに1回行い、得られたろ液を②の操作で得られたろ液と混ぜる。
  • ④ ビーカーの内容物を適量のヘキサンで3回洗い、洗浄液をろ過して、③の操作で得られたろ液と混ぜる。
  • ⑤ ガラス繊維を敷いた上に、硫酸ナトリウム(無水)を充填した漏斗を用いて、④の操作で得られた抽出液を脱水後、濃縮器で20mL以下 注1)に濃縮する。
  • ⑥ ⑤の操作で得られた試料をメスフラスコに移し入れて20mLに定容 注1)し、試料溶液とする。
  • 注1)20mL 以下への濃縮及び20mLへの定容は、定量下限値50mg/kgを考慮したものである。よって、明らかにPCB濃度が高い試料の場合の定容量は100mLで十分である。また、第3章にある分析法の選択によっても、100mLで十分な場合がある。
ウ. 前処理及び測定

イ⑥の操作で得られた試料溶液を十分に均一化した後、PCB測定用に分取する。注2)分取した溶液からさらに測定に供する量を正確に分取し、以下のI又はIIに記載された方法によって、前処理及び測定を行う。具体的な操作方法については、各方法に定めるところによる。試料溶液の残りは、エの付着物量(油分)の測定 注3)に供する。

Ⅰ「絶縁油中の微量 PCB に関する簡易測定法マニュアル(第3版)」(平成23年5月環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課)2 絶縁油中のPCB簡易定量法
II「特別管理一般廃棄物及び特別管理産業廃棄物に係る基準の検定方法」(平成4年厚生省告示第192号)別表第三の第三(部材採取試験法)

測定で得られたPCB量を、エで求める付着物量当たりの濃度(mg/kg)に換算する。

※Ⅰのうち主な簡易定量法の分析方法を適用するための手順書を「低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(第2版)」第3章に示す。なお、試料中のPCB濃度が高い場合には、希釈のみでも測定可能である。その場合の手順等を「低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(第2版)」第3章の各測定法中に「精製が不要な場合」として示す。

  • 注2)再測定ができる量を確保して分取するべきである。
  • 注3)PCB濃度が高い場合には、作業環境や周囲の汚染等、作業上の注意を要する。
    付着物量の測定より前にPCB濃度を測定することが望ましい。
エ.付着物量(油分)の測定

  • ① ウの操作に供しない残りの溶液の量を測定し、蒸発容器に入れる。
  • ② 水質汚濁に係る環境基準について(環境庁告示第59号)付表13(n-ヘキサン抽出物質の測定方法)に準拠して付着物量を測定する。
  • ③ 別に、ヘキサンについて全操作にわたり空試験を行い、次式によって試料の付着物量を算出する。
    付着物量(mg)
    ={ 試験前後の蒸発容器の質量の差(mg)- 空試験前後の蒸発容器の質量の差(mg)}
  • ④ ③の結果から、付着物量当たりのPCB濃度を算出する。注4)
  • 注4)PCBの定量下限値50mg/kgを満たすために、付着物量として100mg程度を確保することが望ましいが、油分の少ない試料では、それが困難な場合が考えられる。
    付着物量の定量下限値は付表13によれば2mgであるが、そのような場合は、PCB測定用の溶液を濃縮する等して、PCBの定量下限値50mg/kgを確保するように努める。

(4)判定

(3)で求めたコンクリートくずの付着物量当たりのPCBの付着量が5,000mg/kg以下であること。
なお、定量下限値を50mg/kg以下とする。

備考

この試験方法における用語、試薬、器具及び装置その他の事項でこの試験方法に定めがないものについては、(3)ウのI又はII、水質汚濁に係る環境基準について(環境庁告示第59号)付表13(n-ヘキサン抽出物質の測定方法)に定めるところによる。

8.塗膜くず(含有量試験)

(1)試薬(PCBの分析に妨害を生じないものに限る。)

ア.ヘキサン イ.ジクロロメタン注1) ウ.硫酸
エ.硫酸ナトリウム(無水) オ.ガラス繊維
  • 注1)ジクロロメタン以外の溶媒として塗膜試料を溶解させる溶媒があれば適宜選択する。一例として、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)がある。

(2)器具及び装置(試薬とともに空試験を行い、PCBの分析に影響を及ぼす妨害成分を含まないことが確認されたものに限る。

ア.超音波洗浄器 イ.濃縮器(ロータリーエバポレーター又はクデルナダニッシュ濃縮器) ウ.ビーカー
エ.漏斗 オ.フラスコ カ.分液漏斗
キ.メスフラスコ ク.蒸発容器

(3)試料操作

ア. 試料の採取

  • ① 試料をJISK0060に準じてサンプリングを行い、代表性を確保したうえで100g程度を採取する。
  • ② 採取した試料のうち、汚泥状のものについては小石等の異物を除去しよく混合したもの、汚泥状以外のものについては粉砕又は細断し、代表性を確保したうえで5mm以下としたもの、2~5g程度を秤量し、試験試料とする。
イ. 抽出

  • ① フラスコにア②で得られた試験試料を入れ、さらに試料量の10倍容程度(20~50mL程度)のジクロロメタンを加え、超音波洗浄器等を用いて15分程度抽出する。
  • ② ガラス繊維を敷いた漏斗でろ過し、ろ液をビーカーに入れる。注2)
  • ③ 漏斗に残った固形試料はフラスコに戻し、①②の操作を行い、2回目の抽出を行う。
  • ④ ガラス繊維を敷いた漏斗でろ過し、ろ液は②の操作で得られたろ液と合わせる。
  • ⑤ フラスコ内容物を適量のジクロロメタンで3回洗い、洗浄液もろ過して、先のろ液に合わせる。
  • ⑥ ろ液はガラス繊維を敷いた上に硫酸ナトリウム(無水)を充填した漏斗を用いて脱水する。
  • ⑦ 漏斗に残った固形試料は別のフラスコに入れ、ヘキサン20mLを添加し、試料を分散した状態で、硫酸20mLを加えて溶解させる。
  • ⑧ 分液漏斗に移し、5分間振とうする。
  • ⑨ ヘキサン層を分離し、別のフラスコに入れる。
  • ⑩ ヘキサン20mLを元の分液漏斗に加え、2回目の抽出を行う。
  • ⑪ 2回目のヘキサン層を⑨のヘキサン溶液に合わせる。
  • ⑫ ヘキサン溶液は少量の水で洗浄し、ヘキサン層を分離する。
  • ⑬ ヘキサン層はガラス繊維を敷いた上に硫酸ナトリウム(無水)を充填した漏斗を用いて脱水する。
  • ⑭ ⑥のろ液と合わせて濃縮器で濃縮し、ヘキサンで100mLに定容したものを試料溶液とする。
  • 注2)試料の比重が小さく、ジクロロメタンに浮いてしまう場合には、ステンレス製メッシュ等を押さえ蓋として用い、試料がジクロロメタンに浸るようにして超音波抽出を行う。若しくは超音波抽出を振とう抽出に変更する。
ウ. 前処理及び測定

イ⑭の操作で得られた試料溶液について、以下のI又はIIに記載された方法によって、前処理及び測定を行う。具体的な操作方法については、各方法に定めるところによる。

Ⅰ「絶縁油中の微量 PCB に関する簡易測定法マニュアル(第3版)」(平成23年5月環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課)2 絶縁油中のPCB簡易定量法
II「特別管理一般廃棄物及び特別管理産業廃棄物に係る基準の検定方法」(平成4年厚生省告示第192号)別表第三の第三(部材採取試験法)

※Ⅰのうち主な簡易定量法の分析方法を適用するための手順書を「低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(第2版)」第3章に示す。なお、試料中のPCB濃度が高い場合には、希釈のみでも測定可能である。その場合の手順等を「低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(第2版)」第3章の各測定法中に「精製が不要な場合」として示す。

(4)判定

(3)で求めた試料のPCB含有量が5,000mg/kg以下であること。
なお、定量下限値を50mg/kg以下とする。

備考

この試験方法における用語、試薬、器具及び装置その他の事項でこの試験方法に定めがないものについては、(3)ウのI又はIIに定めるところによる。

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環境省 Ministry of the Environment
環境省 ポリ塩化ビフェニル(PCB)廃棄物処理
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