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低濃度PCB廃棄物処分について

低濃度PCB廃棄物発見事例/掘り起しに向けた民間・自治体の取組事例

低濃度PCB廃棄物掘り起こし事例

他自治体の参考となるような特徴的な発見事例

廃自動車整備工場から低濃度PCB疑いの低圧進相コンデンサーが発見された事例

発見機器
コンデンサー
使用・保管の区別
保管
発見場所
廃自動車整備工場内の配電盤
発見状況
配電盤に取り付けられたままの状態
発見・確認の経緯
廃自動車整備工場での安定器掘り起こし調査(現地調査)において、配電盤に複数の低圧進相コンデンサー(計5台)がそのまま残っていたことから、製造年やメーカーウェブサイトからPCBの有無を確認した。その結果、低濃度疑い機器とPCB非含有機器が混在していることが分かった。
掘り起こしの留意点
古い工場や作業場については、配電盤に高濃度PCB機器や低濃度PCB疑い機器が残っている可能性が高いことから、幅広く周知することが必要である。
発見された配電盤とコンデンサーの写真

リース会社が貸し出していたX線装置にコンデンサーが使用されていた事例

発見機器
コンデンサー
使用・保管の区別
保管
発見場所
X線装置内
発見状況
X線装置の部品として使われていた状態
発見・確認の経緯
掘り起こし調査で過去に「PCBなし」の回答を得ていた事業者に対して改めて啓発文書を送付したところ、事業者から県へ連絡があり発覚。
事業者は、自社の事業場にはPCB含有機器等がないことを確認していたが、リース業を行っており、長年にわたり貸し出しされていたX線装置が返却されてきたため、装置内の部品を確認したところ高濃度PCB含有のコンデンサー1個(0.705kg)と低濃度PCB含有のコンデンサー1個(0.084kg、PCB濃度:6.8mg/kg)が発見された。
掘り起こしの留意点
掘り起こし調査では、事業場に保管・設置等されてい機器や所有している機器等のPCBに関する状況について確認することが多いが、機器等の利用者と所有者が別の場合、責任の所在が不明確となり見落とされる可能性が高いため、リース品等には注意が必要。

低圧進相コンデンサーが保管されていた事例

発見機器
コンデンサー
使用・保管の区別
保管
発見場所
元製造業代表者の自宅
発見状況
プラスチック容器に保管された状態
発見・確認の経緯
約10年前に製造業を廃業した元代表者から、環境省テレビCM及び埼玉県新聞広告を見たことにより、自宅に似た物を保管していることを思い出したと連絡あり。
元代表者の自宅を訪問し確認したところ、昭和47・48年製の低圧進相コンデンサー6台を確認。廃業の際に電気工事業者に処分して貰おうとしたが、自分で処分してくれ言われ、そのまま自宅で長年保管していたとのこと。
メーカーに問い合わせたところ、低濃度PCB含有の可能性があるとのことであった。
掘り起こしの留意点
工場・事業場だけではなく、個人宅に保管されていることもある。
発見されたコンデンサーの写真1
発見されたコンデンサーの写真2